お次が次々と・・

　先日幕を閉じた先進国脳会議は、さながらコロナ対世界各国であり、中国対世界各国だった。世界史上、最大の工場と市場を併せ持った国があったろうか。加えて非民主主義国家のメリットを遺憾なく発揮して、意思決定の速さと犠牲さえ厭わぬ非情の大局観が無双の強さとスケールを創り出している。選挙に勝ちながら改革・前進を図らねばならねＧ７諸国の、垂涎置く能わざるところであろう。
　他方、中国を恐れ、そして羨んでいたら、国内ではポプュリズムが拡大して、民主主義を冠したネオ中華体制が蔓延らないとも限らない。ポプュリズムの中身が問題なのだが、大概は迎合・急進的なのは歴史が教えてくれている。そうでなくとも、人口、環境、災害、食糧、巨大な課題が山積する。
　ポストコロナが訪れても、国内、国外の両方に強大な対戦相手があって、気の抜ける時は遠そうである。