抽象化だけでは、既存の分野を極めることはできても、新分野や新境地を創り出せないのではないか・・。昨日の記事で言えなかったのはこの一言に近い。「新」の開拓・育成に最も必要なのは “ 自由 さ” と思う。自由には息抜き、夾雑物、わき道、凸凹、ザラザラ感が無くてはならず、それらは多く現実や具体から供される・・。以上をもって暫定的な回答としたい。
数学者佐藤幹夫は、数学を創る数学者といわれる。数学の佐藤超函数、概均質ベクトル空間、D加群の創始者である。詳細は閑長の理解をはるかに超えるが、数学の中に身を置き、数学が体から流れ出す・・と形容される。当年93歳の数学界の巨人である。
