miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

さてさて・・

 先週の土曜にあざみの絵を観た。良い絵で、飯山の画廊だった。お安くすると言われて触手が動いた。子規の「世を厭う こころあざみを愛すかな」が頭をよぎり、当時にもう一句、恋忘れの旅に出て、その先で野あざみを見た、と詠んだ女性句があったことを思い出した。字句が正確に蘇らなかったので、ネットを方々調べて「忘れねばならぬ旅きて野のあざみ」稲垣きくの、に行き着いた。
 俄かに " きくの " 憑き、その句を渉猟し、数日前には、このブログにも投稿した。境涯に興味をもって伝記的な一書を購入、図書館にて現代女流俳句全10巻を借り出した。これで収まれば良し、生前の句集四冊への興味・関心がムクムクと頭をもたげている。
 一枚の絵が、句に、俳人に、書籍に結び付く。こんな暮らしだから、蔵書の処分も絵の整理も一向に進まない。原発の薊図も手に入れてしまいそうで怖い。

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 映像は、土曜に観た絵画とは異なります。