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閑長のひとり言

閑長のひとり言

いわくの国語辞典

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 少し前に「好みの語釈 用例の妙」で、岩波国語辞典、新潮国語辞典 -現代語 古語-、学研国語大辞典、角川国語中辞典を愛用していると書いて、理由を書いたのは学研国語大辞典だけだった。
 角川国語中辞典は編者で選んでいる。時枝誠記吉田精一は、毀誉褒貶なしとしないが、閑長の贔屓である。もちろん編者が語釈のすべてを行っていないことは承知している。
 新潮国語辞典 -現代語 古語-は、ミーハーを自白すると、テレビで司馬遼太郎の書斎が映り、手近な書棚に架蔵されていたのを目撃したのがきっかけである。手に取って引いてみると、悪くない。「勝義」という広辞苑初版にもない語が掲載されているのが気に入った。その語釈もイメージ通りだった。なお編者の久松潜一の評判は、谷沢永一の「紙つぶて」で詳しく知った。
 岩波国語辞典は、語釈一本の選抜である。ブレず、迷わず、一直線に解説されている点は、親分の広辞苑を遥かにしのいでいる。