私、ことば、世界
「私がいないところ、自然は不毛である」
“Where man is not, nature is barren.”
ブレイクの詩「The Tyger」の詩句である。キーツの詩だと思っていたら、ブレイクだった。
「私の言葉の限界が、私の世界の限界である」
“Grenzen meiner Sprache bedeuteh die Grenzen meiner Welt.”
ウィトゲンシュタインの「論理哲学論考」所収の言である。
言葉を命と言い換えたら、詩人と哲学者はほぼ同じことを言っている。これを架橋するのは、ウィトゲンシュタインと同い年の哲学者ハイデガーの次の言葉だろうか。
「言葉は存在の家である」
“ Die Sprache ist das Haus des Seins.”