miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

廓のおもいで

 テレビで「鬼龍院花子の生涯」を流していて思い出した。
 閑長の卒園した幼稚園は、昭和の半ばまで遊郭だった。上田城の城郭が移築された施設として知られている。その建物が、昭和の前期、遊郭だった。
 幼稚園生の朧なまなこではあるが、遊郭の佇まいは確かに、方々に残っていたように思う。
 あの塀は取って付けたようで不自然だった。妙に豪勢な中国風の玄関屋根だった。何であんなところに大きな銀杏があったんだろう・・。

 その後、城郭は元に戻され、跡地は1970年代に小さなスーパーになって、今は住宅地になっている。当時の面影はまったくない。しかし都市計画の専門家が道路図をみたら、ここがそうだろう、とズバリ指摘するだろう。ひょこりひょうたん島なのである。入り口角のタバコ屋は人力車屋だった。

 昭和の記憶が去る。それはよい。平成の息吹は今だに続く。平成は最後の5年で平成になった。令和はコロナと災害で垂直に立ち上がった。令和の、次の新しい息吹は今どこだろうか。
  
 f:id:miyukie33ok:20210227162032j:plain