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閑長のひとり言

閑長のひとり言

追想 上田城

 上田城は故郷のシンボルであり、遊び場であり、思い出の泉である。昨晩、テレビで城郭研究家の千田嘉博氏が上田城を「不滅の名城」として紹介してい、半世紀前の上田城の思い出が蘇った。
 閑長は、上田城のお濠でスケートをした最後の世代である。遊びでももちろん悪戯でもない。堂々、学校の体育の授業として滑ったのである。担任の先生が引率されて、徒歩でお濠に行き、三十分ほどスケートを楽しむのである。スケート靴の持ち合わせない児童は、履物のまま氷の上を滑って過ごした。仲良し女の子と滑るのが楽しかった。市内の小学校でもこの授業が出来たのは、距離的に清明小と西小だけだと思う。
 夏には、お濠で魚釣り大会が開催された。釣果は、大物賞とか数者賞などの名のもと、皆の前で表彰され、賞品も出た。主催したのは市の市民課か教育委員会だったと思う。
 イベントを支えるようにお濠には橋が架けられ、お濠の中と外に売店もあった。みな昭和四十年代の話である。その後文化財保護のため、お濠ヘの立ち入りは大幅に制限された。 

 鶴は千年、亀は万年という。そこまで長命でないにしても、今、お濠を遊泳する中には、往時を記憶するカメさんはいないだろうか。

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