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閑長のひとり言

閑長のひとり言

好みの語釈 用例の妙

 新明解国語辞典が改定され「言い換えにとどまらず本質に迫る」というキャッチにひかれてパラパラ立ち読みした。
いつも引く語は決まっている。最初に「励行」これが、“励み行うこと”と書いてあるとがっかりする。ついで「宗教」。OEDのRgligionの説明が頭にこびり付いていて、「Particurar system of faith and worship. Human recognize of superhuman controlling power and esp.」に近い語釈だと気に入ってしまう。

 閑長の愛用は、岩波国語辞典、新潮現代語古語辞典、学研国語大辞典である。大型の学研辞典は、文学作品からの用例が豊富で心強い。引用作品は結構古いが、閑長もロートルである。思うに語釈は、帰納という作業の中で、相当、忘れ物と落とし物をしている。この点、用例を添えてくれると、ニュアンスの漏れが少ないように思う。実定法と判例法の差に近い。

 あと先になったが、改定版新明解国語辞典は良い辞書と思う。書棚が開いていれば青版を一冊架蔵したいと思った。岩波国語辞典、新潮現代語古語辞典については、日を改めて記事にさせて頂きます。

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