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閑長のひとり言

閑長のひとり言

レンブラントと数学の鼓動

 数字に素数という数があって、現代社会ではクレジットカードの暗号化技術に使われるなど、無くてはならぬものとなっている。素数は、1 より大きい自然数で、約数が 1 と自分自身のみである数である。一桁の数字では、2、3、5、7。英語のprime numberの方が実体を顕わしている気がする。卓越の数。気高く孤高の数。

 素数がどのように分布しているのか、つまり数の並びの中で、素数が出てくる順番にパターンがあるのか、今のところ証明された答えはない。19世紀の数学者ベルンハルト・リーマンの未証明の予想「リーマン予想」が、素数の分布状況を現わしていて、証明が期待されている。この予想、途方もなく難しく、ミレニアム懸賞問題として、100万ドルの懸賞金がかけられている。

 オックスフォードの数学教授マーカス・ソートイは「素数の音楽」で、無限の数の中での素数の現れ方を、“数学の鼓動”と比喩していて、お見事!と思った。この教授、つい最近「レンブラントの身震い」を著した。キャッチには「あのレンブラントが「新作」を発表!? AIは創造性を獲得できるのか・・」とある。閑長は、人工知能AIが描いたレンブラントを観られるか、と意気込んだが、人工知能の最前線を訪ねたエッセイ物らしい。

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