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閑長のひとり言

閑長のひとり言

イギリス美術の“英国性” 

 どうしてこうも英国の絵画はイギリス的なのだろうか。雰囲気でわかる。英国のテイストが漂う。コンスタブル、ケインズバラ、ホガース、ウィリアム・ブレイク、ラファエル前派の諸氏・・。ケネスクラークはイギリス人の好みを「無意識の田園性」と表現している。フランドルの画家の風景だったが、ロンドンナショナルギャラリーの収蔵絵画について述べている。ユング集合的無意識にも似た領域が、芸道にもあるとみえる。
 閑長は、島嶼性、生活風土、大気、水、湿度などのしからしめるものと思う。だからフランドル出身でイギリスに渡ったヴァン・ダイクも染まったのだ。とはいえ歴史と環境を担ぎ出しても答えにならないし、答えを出しても詮無いことだ。要は、身も心もその雰囲気に浸ればよい。
 実は、「英国美術の英国性」-絵画と建築にみる文化の特質- という本があって、以前、手にしたことはあったが、未読である。近々手に入れ味読して、再度記事としたい。
 
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 ダーフィット・テニールス 「アントウェルルペン近郊 ステルクスホフ館の眺め」