モンティ・ホールの、ご尤もな落し穴
モンティ・ホール問題は、モンティ・ホールが司会をするアメリカのショー番組で出されたクイズ。直感で正しいと思える解答と、論理的に正しい解答が異なる問題」の好例といわれる(Wikipedia)。実は、三択問題を、一枝と、二枝に分けて二択にし、どっちを選ぶかという問題と変わらないのだ。普通、倍の確率の二枝を選ぶ。恐縮だが詳しくはネットでご閲覧頂きたい。
閑長、この問題の料理に「状況確立」という数学分野を創設すべき、と思っていたが、もう「事後確率」、あるいは「主観確率」の一つとみなされているらしい(これもWikipedia)。
誤解の始まりは「モンティが先にドアを開けて、しかもそれが外れていた」という状況を折り込んでいないことにある。つまり、「状況」が推移し、消費しているのに、気付いていないのである。
さて、この記事のテーマは、気付いていない「状況」の推移と消費について書くことにある。
今、パソコンに向かっているという状況
昼飯にチキンカツを食べたという状況
今年、還暦を迎えたという状況
オヤジとお袋の子供という状況
人は皆、刻々変化する、因果、しがらみ、性、宿命を生きている。それを七面倒くさく書いてしまった。
マレーヴッチ「絶対」