miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

ねこと外延

 プロテスタントの牧師北森嘉蔵は 宗教のタイプを「サル型」と「ネコ型」とに分けている。
 サルは、母ザルに自力でしがみついていないと振り落とされる。信心して敬虔に身を律することが求められる。ネコは親猫が首を咥えて運ぶに任せている。本人が知らないまま、神仏に護られ、信仰に支えられている。
 東洋的な卓見と思う。折につけ思い出している。
 北森牧師はまた、人間のことを知るためには人間だけを追及するだけでは足らず、神の世界まで拡大して初めて人間が知れるという。東京の事を知るために東京の境界から東京を眺めては不十分で、東京の外から東京を見なければわからない、と例示している。
 
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 丸山雅秋「存在-関係」