miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

閑長のながい話

 子どものころから物語が好きで、本をよく読んだ。家には子供の本が数冊しかなかった。文学全集をもつ友が羨ましかった。
 小学校に上がる前、大きな借家の縁側で「話をしてほしい。長い話を聞かせて欲しい」と祖母にせがむと、しばらくして「昔むかし、あるところに長い、ながい竹がありました」と、話してくれた。物語はこれだけだったが、五十年以上たった今でも忘れられず、折につけあの日のことを思い出している。
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