miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

閑長が感じる鼓動

 素数とは、1 より大きい自然数で、約数が 1 と自分自身のみである数。現代社会ではクレジットカードの暗号化技術に使われるなど、無くてはならぬものとなっている。素の数というより、英語のprime numberの方が実体を顕わしている気がする。卓越の数。気高く孤高の数。

 素数がどのように分布しているのか、つまり数の並びの中で、素数が出てくる順番にパターンがあるのか、今のところ証明された答えはない。19世紀の数学者ベルンハルト・リーマンが、素数の分布状況を予想し、自身含め、数多の天才が証明に挑んだが、今だ未証明である。この「リーマン予想」、途方もなく難しく、ミレニアム懸賞問題として、ノーベル賞並みの懸賞金がかけられている。マーカス・ソートイは『素数の音楽』で、無限の数の中での素数の現れ方を、“数学の鼓動”と比喩していて見事である。

隠された鼓動には、神秘と魅力が溢れている。

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「1」は素数ではない。数学の厳密で窮屈なところ。