聖書
行間を読まねばならない、文字で読んではならない・・福音書や聖典にいわれる言葉。 牽強付会と我田引水の典拠とならないことを願いたい。 ドグマの泉にならぬよう・・
開高健と阿佐田哲也が読み物としての旧約聖書のことを書いている。 この二人の読み手が賛嘆するのは、 歴史観、人間劇と性、それと夫々の顛末ゆえだろうか。閑長がいつも願うのは、 旧約から性格の似た物語をピックアップし、 詩で云うアンソロジーを編んで…
偶々福永操の「あるおんな共産主義者の回想」を手に取って読んだ。近代史、女性史、文系評論、左翼活動裏面史、おんな一代記・・。すべて包摂したようなパノラマワールドが展開されており、一驚を喫した。
新約聖書はマタイ伝から始まるからマタイ伝が最初に書かれたと思っていたら、マルコの方が先だった。 マルコ、マタイ、ルカ、ヨハネを読み比べれば、制作順すぐにわかることだった。 マルコが一番、質朴であり、未完的であり、粗略である。つまり文学になっ…