miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

庭と植物

最後の一葉

落葉も、最後になるほどしぶとい。枝にしがみ付いて、中々、落ちてこない。 化学療法ゆえに、かえって強くなってしまう腫瘍を想起してしまう。

炎の木

何年か前に庭のどうだんつつじが枯れたことがある。前触れもなく樹勢が弱まっていった。義父に話すと「どうだんは焼ける」とのことだった。つまり水不足に弱いらしい。 だから二代目のどうだんには心して水をくれてきた。 今、その二代目の真っ赤な紅葉をみ…

一期一石

庭師の親方が「石組みも難しいが、一石はもっと難しい」と言っているのを聞いたことがある。わが家の小さな庭工事の時だからもう20年も前の事である。この言葉の意味が今ではボンヤリながら判る気がする。 石組みは、観るものが勝手に意味を込めて、解釈して…

石のこころ

重森三玲「八陣の庭」である。 へそ曲がりド素人の閑長はこの名庭を、未だしと思う。 ・囲いの線に一箇所か二箇所、切れ目が欲しい。 ・組石以外に一石の展示がほしい。 ・囲いの外にも石組みか単石の配置が欲しい。 それが囲い内の一石と遥かに呼応していれ…

落葉の在庫

晩秋となって、落葉拾いが毎夕の日課になっている。 この季節は拾っても拾っても、振り返るともう落葉が貯まっている。 落葉拾いは地面と枝の両方を見ないといけない、近頃はそう思うようになった。 葉っぱの残り在庫が肝腎なのである。 余生に似てるなと思…

牡丹が一輪咲いて、庭に灯がともった。 雨上がりの澄明な空気が、牡丹の紅を鮮やかに見せてくれた。 花落とし散りし牡丹の男振り 著名な女流俳人の句 閑長の駄句は 今は咲く いずれは散るも 紅牡丹