miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

2022-01-01から1年間の記事一覧

偶然性のドラマ

身体(からだ)が接し、単独対戦で、随意的な(つまり思い通りに動かせる)勝負は、大概、強い方が勝つ。 例えば囲碁、将棋、スポーツでは柔道、レスリングか・・。身体から離れ、複数対戦で、道具を使う勝負は番狂わせが起こり得る。 馬術、卓球、団体競技、そ…

剣と刀

厳密にいえば剣は両刃、刀は片刃の刃物を云う、らしい。 けれども普通には形態よりも包括的なジャンルを指す、らしい。 「剣」には象徴性がある。例えば「ペンは剣より強し」「一剣を磨く」 「刀」には「剣」にはないゴロの良さがある。例えば「刀傷」「おっ…

祭終わって、検察出でて・・

タイミングを見計らっていたかのような鮮やかさ。 開催前から、出番作りしたかのようである。 兵法にいう「能く勝つは 先ず勝ちて 然る後のち戦う」

ワン・チャンス、ワン・ミス

コスタリカの4番選手を、ゴール前であれだけフリーにしてはいけない。 半径3~4mに日本のマークがなかった。 GKはよくぞボールにタッチまでした。 悲運にもゴールネットを揺らしてしまったが。

P.V.

Present Valu、プレゼント・バリュー、現在価値のことをいう。投資商品の「現在価値」の指標で、 将来の給付をIRR(Internal Rate of Return、内部収益率)で割り戻して算出する。 たとえば1年後の100万円よりも今の100万円の方が価値が高い。 運用できるし…

買って読むか、売って読むか

買ったきりで読まずに、倉庫まで借りて積んだままにしている。 およそ30年間。そんな蔵書なのだが、売り先が決まると、本への愛惜とお金の惜しさで、 半日で5~6冊を読了する。近頃は、“ FIFO、 First-in First-out ”「先入れ先出し」ならぬ、 「先売り後読…

体験と思索と批判

梅原猛の文人批判が滅法、面白い。 三島由紀夫批判、同感。 丸山真男批判、全く同感、よくぞ言ってくれました。 小林秀雄批判、はてな、そうかな? 小林への刃は、ベルグソンにも当てはまろう。 お二人とも、そういう流儀とスタイルで思考しているのであって…

杉か桧か

大理石にも沢山の種類があると知った。大理石を映像入りで紹介した本まであるらしい。 なかで人肌色の「ボテチーノ・クラシコ」なる大理石は愛好者が多く、珍重されているらしい。赤や黒では落ち着かないが、日本古来の木材色なら違和感が少ないためかもしれ…

アクロバット相撲

ハリウッド流のアトラクションの影響か、相撲の「物言い」に「“ 体 ”が残っているか」という判定基準が減り、「先に着いたかどうか」ばかりが横行しているように思える。 古来、相撲は日下開山同士による文字通り命をかけての勝負であった。死に体であっては…

五体の科学

古武道を扱ったTV番組で、格闘家のムサシが「格闘技では距離を取ることが一番難しい」と語っていた。 聞いていて、距離とは時間と速度の積であり、タイミングと言い換えることも可能に思った。 古武道にいう「間合い」も「呼吸」も「スキ」も物理原則と無縁…

金銀銅

オモロイことを可笑しく語ってはイケナイ・・ 業界のみならず、巷間云われることば、金言と思う。 閑長は付け加えたい。 笑いを繰り返してはイケない 笑いを確かめてはいけない 銅言くらいにしてよいのではないか。 繰り返すオワライ、確かめる芸人が、昨今…

ダースの遺伝子

一ダースが12となったのは、分割のし易さ、つまり争いなくモノを分けられるからだからだという。 なぜなら12は6の二倍だから・・ 一時間が60分になったのは、これも割し易いから。2、3、4、5、6で割り切れる。 6及びその倍数の兄弟たちは、分割容易性と…

インとアウト、その傾向

若い頃は、イン・プット重視だったけれど、 やがて、アウト・プット主体となり、 さらに還暦も過ぎるとそれも飛ばして、叩き売りに移行せざるを得ない。 それは「セル・アウト」とでも呼んだらいいのだろうか。

同じ穴の・・

アメリカは、誠意ある是認を促している、と思う。つまり好機適打を。 否定してばかりいては、交戦国のトップと同じになってしまう。 ここは、是々非々で謝罪するのが最善策か・・ 今のままでは平和賞も遠のいてしまう。

黒い正方形s

ロシアの画家マレーヴィチの「黒い正方形」は、閑長の大好きな作品である。 けれどもその作品が四つもあるとは知らなかった。クラックの有無、マット的な部分の大きさや汚れで識別できるらしい。 「絶対無」の思想を代表する作品なので唯一であってほしいと…

万能器官、万能表現

額でみる、眼ではなく 額で語る、口ではなく 額で聞く、耳ではなく つまり、念で応じる 芝居のみならず人生の奥義のように思う。

血流か成り行きか

バートランド・ラッセルは、「若く脳の血流が良い時には数学を学び、中年になってキレがなくなると哲学を学び、更に衰えてからは歴史を学んだ」と語った、と記憶する。 閑長の関心は、哲学→物理学→美学→雑学、の順だった。脳の衰えとは無関係に、興味と携わ…

おおきいこととちいさいこと

閑長が子供の頃は、今時分、つまり21世紀の初め頃ともなれば、エア・カーに乗って空を走っていると信じていた。 エア・カーの駆動技術は達成されなかったが、代わって微細化技術によって人の眼に代わるドローンが空を飛んでい る。 けれども、人間がドローン…

真一文字

映画「ボルサリーノ」で、アラン・ドロンが掌を上げるシーンがあり、手相でいう「ますかけ線」が写った。 日本で「ますかけ線」は、困難な状況下で力を発揮する成功の相とされる。 はたして手相判断に洋の東西があるのだろうか。 ともあれ、アランのキャラに…

旗幟

辞任という形で更迭となった法相の言っていることは尤もだった。 刑罰を司る官庁の最高責任者の言葉としては相応しくなかった。 もしも岸田首相が、一喝の下、同相を解任していたら、少しは評価が上ったろうか。 少なくとも閑長は都の西北8号館の先輩に拍手…

手は態を・・

以前、吉田松陰の書を目にし、「これはやせ型で神経質な人の書」と推測して的中したことがある。 先日、TVで後白河法皇の書跡が写され、「法皇はぽっちゃりの鷹揚、無頓着タイプだな」と思った。 確かめる方法はないけれど、ほぼほぼ当たっているように思っ…

最後の一葉

落葉も、最後になるほどしぶとい。枝にしがみ付いて、中々、落ちてこない。 化学療法ゆえに、かえって強くなってしまう腫瘍を想起してしまう。

同感

「糖尿病」という名称変更が検討されている。患者が快く思わないからという。 病名は「主要」な症状か、原因を記号化することが多い。 膵機能障害か高血糖症で宜しかろう。

往時茫々

1年「海の讃歌」、2年「山のいぶき」、3年「はだか馬に風がふいた」。 閑長の中学時代の音楽コンクールの歌唱歌である。 近頃、母校の音楽コンクールの様子がケーブルテレビで流れ、歌唱曲の移り変わりに驚いた。 一言にいえば、合唱曲から手紙か詩に変わ…

だい と おう と

大谷崎 大典太 大御所 区別と崇敬のために「大」をつける場合、大概 ” おう ” と読ませるようである。 ヘタに ” だい ” などと読むと、トウシロと思われる。 語感と王権の連想がその理由と思われる。 が、ならば大統領と大臣はどうしたことだろう。

好嚊ありき

偶々福永操の「あるおんな共産主義者の回想」を手に取って読んだ。近代史、女性史、文系評論、左翼活動裏面史、おんな一代記・・。すべて包摂したようなパノラマワールドが展開されており、一驚を喫した。

書籍その場限り・・

本は買ったときに読まないとダメである。 たとえ数ページ、数行でも読めば少しでも元が取れるし、 再読の意欲が植え付けられる。 詰んどくと読む気が失せる。 書宝となり書封に至る。

民族多様性

中国の少数部族は55部族という。その数は、王朝交代の多さを意味しているように思う。栄華を誇った王朝が滅亡し、辺境に追いやられた姿と思う。 こじつけで教訓を導き出すのは憚られるが、現政権が少数部族化する可能性もあるし、それだけの淘汰を経てきた中…

名は何を・・

源氏物語の女君「朧月夜」は高貴な生まれの艶やかかつ奔放な女性である。 光源氏と関係を持つが、最後には源氏にも告げずに出家、物語から退場する。 長谷川春子の源氏画で、男勝りの自身を投影して描いた女君としても知られる。 しかし、そんな闊達な女性に…

譲り過ぎの謙譲

近頃よく耳にする「させて頂く・・」は聞くたび " 行き過ぎ " と感じてしまう。 遜りも過ぎると変奇、嫌味となる。 「します」「致します」で簡勁に済ませば十分に思う。