miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

カルトかサイエンスか

超能力は信じないが、素粒子物理学の発展によって、その一部が解明されるのではないか。これは以前に書いた。 占いは信じないが、これも統計学と心理学によって「当たる」ということの説明がつくように思う。 しかしだからと言って“ カルト”の領域がなくなる…

ぱさぱさが、カチコチに・・

枯れ木を切っていて、その硬さに驚いた。まるでレンガか石である。 水分の欠乏がここまで物質を硬化させるとなると、加齢で皺がふえ、体が硬くなることも理解できる気になった。 ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを怠っておい…

道の意思

「もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。」 魯迅の『故郷』の最後の一文である。 閑長は常日頃、道には意思があると感じている。結局それは、素の道を歩く人に共通の意思である。 閑長が幼稚園、小学校、中学校と通った通学路に…

悲劇の最大要素は必然性 そう言ったの福田恒存だったと記憶する。 その伝で続けると、 喜劇の最大要素は、おとぼけ性 音楽の最大要素は、きっと調和性 散文の最大要素は、特定不能 詩歌の最大要素は、おそらく内発性 ブログの最大要素は、勝手気ままな自由性…

ヒーローは一人だけ

映画「ロッキー」の続編『クリード 炎の宿敵』は、ロッキーのライバルにして親友 アポロの命を、試合で奪ったロシア人ボクサー、イワン・ドラゴが、息子ヴィクターを最強の戦士に鍛え上げ、ロッキーへの復讐を図るという映画である。 ドラゴは、ロッキーとの…

拡声器なら要らない

近頃の議員候補は“スポークスマン”が多い気がするけれど、国政選挙なのだから、ステイツマン、最低でもポリティシャンに出でて欲しい。 スポークスだけなら、議席の無駄使いである。

無焼印、離脱者、一匹狼

マーベリック (Maverick)が ”一匹狼”の意味であることは、東北大学の西沢潤一教授の特別番組で知った。番組ではノーベル賞学者江崎玲於奈氏が西沢教授を評する時のレトリックとして使っていた。西沢教授は、光通信のパイオニアにして大家で、半導体関連の特…

口は目程に

かねて日本人の映画はなぜか作り物っぽくて、リアリティに欠けると思っていたけれど、BSのヒューマニエンスの「目」をみて、謎解きのヒントを貰った気がした。 番組の知見では、欧米人は口元で感情を伝えるのに対し、日本人は目で気持ちを伝えているとされる…

ハレの役目

ノーベル平和賞のメダルが高額で落札されたけれど、オークションの形をとった資金援助であり、声明であることは明白である。 メダル自体は栄誉の象徴であるが、それが国際支援の旗幟として使われたのだから、このメダル、国際的にも最大級のシンボリックな役…

表題が決まらない

久々、ほぼ10年振りくらいに映画「ロッキー」を視聴して、良く出来ているのに驚いた。ただのエンスー映画でなく、 アトラクショムービーンでもなく、省略どころ、荒れ処、ヨコ揺れをかまして、ブレない柱を際立たせている。つまり、抑制が効いたザラザラした…

有難がるその前に・・

手持ちの軽さは研ぎべり、肉落ちむ 例証多数 「内反り」は切っ先欠損補修(研ぎ直し)の所産 左、大左 「打ちのけ」は研ぎべりしないと見えないモノ 大国宝 三条三日月宗近 刀の品格は帽子に現れる チビた帽子に覇気は失せる うぶ刃は鎺師のミスの証し、普通は…

名の由来

大きな街道は、街道の所在位置の名を取ることが多いようである。 小さな街道は、目的地や出発地と終着点の名が付くことが多そうである。 近頃、草津街道という軽井沢-草津間の街道を知った。 子供の頃の通学路は、俗称を遊郭街道と云ったそうである。

ピカレスクなかりせば・・

関羽よりも張飛好き、 趙雲よりも夏侯惇好み、 孔明よりも周瑜贔屓、 馬謖よりも龐統ファン。 コアな三国志ファンならば、大方、肯首頂けると思う。 さもなくば、激烈な三国志論議が始まるか、どちらかと思う。

非共感のメッセージ

近頃亡くなった立花隆が、本の推薦を頼まれて断ったいきさつが、同氏の蔵書と読書量を称える本に載っている。 氏の言いたいこと、それは愛読書や共感書は、人みな違う・・という事と思う。だとすれば、全く同感である。 閑長は赤川次郎と内田康夫と藤沢周平…

体温低下、活力喪失、代謝減退

日銀の黒田総裁に、金利を上げるとどうなるのか、どういう不都合が生じるのか尋ねてみたい。 多分、形式的なおざなりの答えが返ってくるだろう。 気鋭の経済学者に同じ質問をしてみたい。 その答えに今の日本のレントゲン写真というか、CTスキャン映像があ…

描いてかき尽くす

熊谷守一はデッサンを「色を描くのではなく、光を描くのだよ」と語ったという。近藤啓太郎が書いている。 光が描けたら、味、匂い、音、と際限なく続くのだろうか。 けっきょく自然と、自然の中の存在そのものを、丸ごと描くことになる気がする。

毎日、毎日、30分分もありません・・

あおり運転。 海外、特に中国の事故、アクシデント、激甚気候。 お天気系バラエティ。 身近なB級グルメ。 ニュースの在庫が切れると流れるニュース番組の時間内の寄り道、脱線、カモフラージュ。

カメラアングル、観者構図、読み手文章、

NHKの朝ドラの食事シーンを見ていて、ダイニングテーブルの人が座らない一辺からカメラが撮っているのがわかった。残りの三辺は、家人が窮屈そうに座っていた。朝ドラを見ていて、と書いたが、見せられていたのだけれど、出演者も食べさせられていたわけであ…

隣り合わせの素数

明石家さんまが「17歳が人生の最高潮」とどこかで書いたか、言っていた。閑長は13だった。ピークが早い分、落下も早く来た。 以来、“ ヒット座ボトム ”することなく、今に至っている。13と17は並びの素数だが、人の生涯では随分と意味か異なる。振り返れば、…

名作のⅡ Ⅱの名作

映画館で「トップガン・マーベリック」を観て、本が、つまり脚本が良いとおもった。状況とキャストのキャラ、相関関係が実に上手くセットされている。基本設計がハリウッド的というよりむしろ東洋的である。絶対的な主人公でなく、連峰式のヒーロー設定で、…

疲労とズレと・・

日本の“ 非常任理事国12回 ”は、名誉と言うより、「常任理事国」体制の制度疲労を意味している気がする。早急に「常任理事国」交代制度に道筋をつけるべきと思う。拒否権連続発動というのも世界の常識からズレているとみていいのではないか。

「バベルの図書館」の「バベルの著作」

阿部公房が自著の「砂の女」のインタビューに対し「大意なんて書けるくらいならこの本は書かない」と応えていた。NHKの「100分で名著」という番組だった。 以前にも似たようなことを見聞した記憶がある。 「プラトン」の著者 田中美智太郎は、要約できないか…

抑制の風

新井満という人が「千の風」を訳詞したということは、NHKの「あの人に会いたい」で初めて知った。実は新井満という人のことも初めて知った。 原詩は良いと思う。好きである。訳詞は意訳が過ぎる。違訳とすら思う。さらに頂けないのは歌謡の歌いっぷりである…

男のグラブ、男の勝負

映画「ロッキー」で使用されているグラブは、Ⅰがカサノバで、Ⅱはレイジェスである。どちらもイタリア製のナックル部分が極端に薄い、男のグラブである。名画は小道具にも味がある。 しかし、それぞれのグラブを選ぶのは誰なのだろう。スタローンか、プロデュ…

残りしものは・・

東大宇宙研究機構のトップを務める村山斉に「宇宙はなぜこんなにうまくできているのか」という著作があって、一読し、架蔵もしているのだけれど、書名の問いは、閑長には " 問うまでもない " ように感じる。つまり、上手くできなかった宇宙も沢山あったが、…

グレンの白い風

“グレン”、“ Glen”は、ゲール語で「谷」を意味する、らしい。ゲール語は、スコットランドとアイルランドで話されていたが。英語に変わりつつある言語という。閑長は、グレン・フォードやグレン・ミラーのイメージで高貴、気高いという意味と思い込んでいた。…

不倒、不眠、不滅

ボードレール「憎悪の樽」の最終段を長く理解しかねていた。疑心化された憎悪と、酔漢との境遇の違いが胸に落ちないのである。敵わぬ相手としての「酒」や、憎悪の片棒のような「復讐」も、擬人化されて登場する。岩波文庫 鈴木信太郎訳で最終段をみよう。 ―…

相応しき勇者

ロシアによるウクライナ侵攻の報道で、そのニュースソースとして圧倒的にイギリス国防省が多いのは、同国特殊部隊のSASの存在が大きいと思う。武力、機動力に加え情報力の高さが“ 連隊 ”ことSASの特長である。モットーである「WHO DEARS WINS」にピッタリく…

相応しき勇者

ロシアによるウクライナ侵攻の報道で、そのニュースソースとして圧倒的にイギリス国防省が多いのは、同国特殊部隊のSASの存在が大きいと思う。武力、機動力に加え情報力の高さが“ 連隊 ”ことSASの特長である。モットーである「WHO DEARS WINS」にピッタリく…

不倒、不眠、そして不滅

ボードレール「憎悪の樽」の最終段を長く理解しかねていた。疑心化された憎悪と、酔漢との境遇の違いが胸に落ちないのである。敵わぬ相手としての「酒」や、憎悪の片棒のような「復讐」も、擬人化されて登場する。岩波文庫 鈴木信太郎訳で最終段をみよう。 ―…