miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

研究の為、訳業のタメ、吸収の溜め

「雨夜の品定め」を読みたくて『源氏物語』を再読した。若い頃はくどくどしいと思った記述にも人間の感情の機微と世間の仕来り、習わしが描き込まれてい、読み耽った。 『源氏』を書いたのが紫式部三十代の頃とすると、実経験だけでなく、想像の所産も多いは…

不幸と危機

「幸福が不在のあいだ、不幸が心に盤踞する」 そんな言葉をどこかで読んだ。 新型コロナの人命への影響がほぼ想定されるようになると、 代わりの危機を追い求めるような、ロシア大統領のウクライナ対応である。「危機に慣れると、危機を敢えて求めるようにな…

記憶、印象、思い出

昨日の晩飯が何だったかカミさんに聞いて呆れられた。 昨日の晩飯が思い出せなくても、子供の頃のことはよく覚えている。昨日のことだって、例えば晩飯の直ぐ後だったら、覚えているに違いない。昨日の晩飯が凄く旨いか、エラク不味かったら、やっぱり覚えて…

自書と代筆、改変と創作

著名人、特に作家の日記類は、後世、資料とされることを予期して美化、改変されている。 このことは、紀田順一郎が「日記の虚実」で詳しく書いている。 しかし自書であればまだいい。自伝は代筆が少なくないらしい。 湯原秀樹の「旅人 ある物理学者の回想」…

天国への承継

ルぺ・ピントール、カルロス・サラテ、ウィルフェルド・ゴメス、サルバドール・サンチェス ボクサー名と気付いた人はボクシング通である。 さらに、それぞれ並び合った選手同士が対戦し、左から右サイドにタイトル移動していることに気付いた人は、かなりの…

時間のモード

昔、勤めていた先で、取引を昨日扱いとする勘定操作があって「前日モード」、略して「前モー」といっていた。 反対に翌日以降の扱いとする操作もあり、「後日モード」、略して「後モー」といった。取扱日時ベースではあるが、時間をハンドリングするのである…

自選によるサラ川拾遺 そのⅢ

ボツ作寄せ集め、今回は黙食特集である。 黙食で ランチ説教 小休止 コロナに黙礼 自画自賛だけれども、共感頂けるサラリーマン諸氏は多いと思う。

頭の偏り

小林秀雄は、自身が集めた骨董や古美術の類を並べて眺め渡し時の感想を“ 偏した頭脳的操作 ” と自嘲的に総括している。小林の眼が一段上がった瞬間を書いたように思う。 突然であるが、下記は閑長が全巻揃いで持っているマンガ本である。 荒野の少年イサム …

一本の縄、左右の表情 - 時の神

昨日も書いたけれども北京五輪女子カーリングの最後の一戦、時の神は相手チーム英国に微笑んだ。 勝負とユエイは、糾える縄に喩えられていい。前回五輪の銅メダルが、今回は銀色に輝いたのだから。

ユエイと勝負

ゆえい、(輸贏)という字は大昔、刑法を勉強していて知った。 勝ち負けのことで、「輸」が「負け」、「贏」が「勝ち」を意味するという。 元々は中国唐代の漢詩に由来するらしい。 偶然ノ輸贏ニ関シ財物ヲ以テ博戯又ハ賭事ヲ為シタル者ハ・・ (改正前刑法185…

無主物先取と地球資源

麻雀をしなくなって30年以上になる。 偶々麻雀番組を観てい、ドラ牌を扱う場面で、”ハテ、ドラって裏返って見えている牌だったか、それとも次の牌だったか”と自信がもてなくなった。情けない・・。 ウキペディアで調べて直ぐに正解は次位牌、つまり次に続く…

後ろ姿のキリスト

ピエロ・デ・ラ・フランチェスカはキリストを仰視した アンドレア・マンテーニャは横臥するキリストを足の裏から描いた 同じく横臥のキリストを真横から描いてみせたハンス・ホルバイン 十字架のキリストを天空から描写したサルバドール・ダリ 古来、様々な…

記憶に残る敗戦

ジャイアンツの長嶋茂雄選手はよく、記録よりも記憶に残る選手と言われる。 今回の北京冬季オリンピックでは、記憶に残る負け勝負が少なくない。 昨日の女子パシュート戦はもちろん、小平奈緒の17位、羽入弓弦の4位、みな前回五輪の覇者の敗戦である。 連覇…

AI時代の政党政治

日本には「政党法」がない。世界を見渡しても閑長が考える「政党法」をもつ国は存在しない。日本の「政党法人格付与法」は政党への補助金交付を目的のもので、行政サイドの利便と都合に依るところが大きい。同法によって補助金が欲しい議員は、良くも悪しく…

デューク東郷の五輪 冬季編

以前、と言ってももう去年のことになったが、東京オリンピックの真っ最中、ゴルゴ13ことデューク東郷がオリンピックに出場するなら、どの競技か・・を予想し投稿した。結論的には老いさらばえたかつての名馬、それも牝馬で、人馬一体の最期の競技を披露する…

石のこころ

重森三玲「八陣の庭」である。 へそ曲がりド素人の閑長はこの名庭を、未だしと思う。 ・囲いの線に一箇所か二箇所、切れ目が欲しい。 ・組石以外に一石の展示がほしい。 ・囲いの外にも石組みか単石の配置が欲しい。 それが囲い内の一石と遥かに呼応していれ…

セクター単位でドボンせぬよう・・

度重なるみずほのシステム障害には、驚きも呆れも通り越して、気の毒になる。 これだけ頻繁に起こっては、みずほ一社の問題ではなく、銀行界全体の信頼が揺らぐというものだ。 みずほの自助努力に任せては最早、覚束ない。 他の銀行さんも手を差し伸べ、知恵…

1%の希望があるなら、立っていられる。

もう少し気の利いたことを書けないのかと、我ながら思うのだが・・新技に挑戦して転倒する姿は華があった。 競技後のコメントに清しさがなかった。出し切って、ミスあって、演技「天と地と」の物語が完成したのなら、達成感を出して欲しかった。 感謝も抱負…

余韻の演技、不在の存在

映画やアニメ、勿論小説でも、話の中ほどで死んだり、旅立ったりするバイプレーヤ―がいて、主役以上に記憶に刻まれるという事がよくある。 映画「マラソンマン」のロイ・シャイダーの存在感は大きかった。中盤で不意打ちされて刺殺されるが、瀕死の重傷の身…

連覇以上のもの

勝って輝く王者がいる。 敗れても色褪せない王者もいる。 氷を賞賛しても、責めて欲しくはなかった。 氷穴を確認するなど、実にみっともない。 カリスマ王者なのだから。 明日のフリーでは、魅せる滑りを遺してほしい。

自選によるサラ川拾遺 そのⅡ

タイトル通りのボツ作の寄せ集めである。 習慣薬 飲んだか忘れ ゴミ漁る 定年近子 月曜日 定例会議が ゴミの日に リタイヤ翁子今回は“定年”もの。定年になってもなかなか諦念できずにいる。

みなし感染のふしぎ

ニュース解説を観ていて、コロナの「みなし感染」は簡便・迅速にコロナ感染の“ 韜晦 ”メリットを享受させる方便と気付いた。 方向、賛成。 けれども、症状と状況が「みなし感染」と同レベルであっても、非感染であるメリットを確保したいという人はいるはず…

「て」抜きの文 - 追悼 石原慎太郎  

石原慎太郎の「我が人生の時のとき」を読むと「て」を省略し「い」で止めて、読点「、」とする文が多く、痺れてしまう。 「風が吹きすさんでい、」 「骸骨のように透けてい、」 等々 真似して書くと、脱落と見做されてわざわざ「て」を補われて、困る。 コト…

道元の時、ベルグソンの時

哲学者梅原猛が道元の「正法眼蔵」を日本最高の哲学書と言ってい、影響されて若い頃に読んだ。 どえらく難しいところと日常生活のガイドラインを書いた随分砕けたところがあって、面食らった記憶がある。 なかに「有時」という章があって、山に登り川を渡る…

日々是口実

「名物食堂紹介」「“ 各地 ” の中継」「小動物登場」 ニュースを自称する番組内でこれらのネタが流されると、 “ 今日は急いで知らせるニュースの少ない平穏な一日だったのだな・・” と、そう思う。

神々しい野人

閑長は、オールドボクサー贔屓のボクシングファンである。 偶々、DVDで持っているプロボクシングウェルター級タイトルマッチ シュガーレイ・レナードVS ロベルト・デュランを観て、レナードが黒豹で、デュランはジャガーに思えた。両獣とも、出身大陸の肉食…

野生感覚

ずっと一日二食の生活が続いている。経済的な理由もあるにはあるのだが、一番は、三食も食べるのは面倒くさい。 起きて食べて歯を磨いて、直に昼になって、また一食することになる。午後になってしまえば、夕餉はすぐそこである。 その点、二食ならば、イン…

車は生きざま Ⅱ

閑長はハードトップ好きのファストバック嫌いである。これは以前にも書いた。 そして、フォードマスタング好きである。 シルエットに走りの遺伝子を感じる。 マックイーンの「ブリット」のマスタングがファストバックでがっかりしたが(これも以前書いた)、 …