2023-01-30 老船乗り 映画 「太陽がいっぱい」で、フィリップを殺害したトムが港に戻ると、 波止場で日向ぼっこしていた二人の老漁夫が、 「哀れな奴だ」と呟く場面がある。 なぜだろうと、ずっと疑問に思っている。 運命の暗示では即物的すぎる。 プロット的には、船の停泊方法とか、ロープの結び方が古来の仕来りと違い、 未熟と危険を示唆している、と組み立てた方が、落ち着きは良いだろう。 けれでも映像での補足説明がない。ともかく、映画が始まって40分頃のこのシーンが、この名画のコクを高めている。
2023-01-29 太陽と敬虔 映画 絵画鑑賞 「太陽がいっぱい」の彼女役マルジェが貰った本の画家は「フラ・アンジェリコ」だった。 何度も観た映画だったが、今回はっきり認識した。 ストーリーにマッチするかは判断できないが、マルジェにはピッタリかもしれない。 映画を観終わって、フラ・アンジェリコの絵が無性に見たくなった。 あの大判のイタリア画集は、今、日本でも手に入るのだろうか。
2023-01-27 着可 感想 コロナの五類移行が決まった。 これで生活習慣が又、大きく変わることになる。 マスクに関しては「不要」ではなく「着用を求めない」とすべきではないか。 不要なのにマスクをすると“ 不適切”となりかねない。 それでは、これまでの「不」マスクパッシングが 「着」マスクバッシングになりかねない。 いろいろメンドクサイ。
2023-01-26 中国を書く 歴史 読書 小前亮の中国史関連の文芸書を読んだ。 穿った心理分析と該博な知識、そして機微を掴んだ文章にキレに三嘆した。 経歴をみれば、東大で中国史を専攻し、大学院まで修めていた。 マクロ的、概括的には宮崎市定。 ミクロ的、細密的には小前亮 この両輪で中国史は盤石と感じた。
2023-01-25 伴侶 感想 加齢 整形外科の世話になっていた。 手指の痛みと痺れ、これはBC関節炎らしい。 脊椎の変型、病名不明である。 投薬とリハビリを半年続けて、治療を卒業した。 結局、治らず、ダマシ騙し付き合い続けるしかないと判った。 加齢による身体の劣化は人生そのものみたいである。
2023-01-24 五分五分 将棋 藤井王将に羽生九段が挑戦する王将タイトル戦第二戦は、羽生九段が制した。 感想戦で「ひとつ取れてホッとした」と語る羽生九段が輝いて見えた。 藤井王将はどう聞いたろうか。 直ぐに第三戦が行われる。是非7戦まで観たいと思う。