miyukie33ok’s blog

閑長のひとり言

閑長のひとり言

度胸千両、諦念万両

 生保会社が募集する「サラリーマン川柳」に応募しようといくつか駄柳(?)をものしたが、これはサラ川ではなく、リタイア川柳かシルバー川柳だと気づいた。けれども変に愛着がわくので、没にする前に書き止めてだけおきたい。

   〇 立ち至る 道におののく 達令退職 幾山河
   〇 スケジュール 単位が今は 年単位      時は大股
   〇 今の席 階段の踊り場 リタイヤ後     ホット一息
   〇 定年や 時間余って 人生不足 揺れるゴールテープ
   〇 余暇の「暇」が 「生」に交替 シニア世代  短し長し

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ハーベン、トラ―ゲン、ベジッツェン

 ハンカチ王子斎藤佑樹投手はよく「何かを持ってる」と言われたという。甲子園でのドラマチックな戦果をみれば、“ 強運 ”を持っている、といって差し支えないだろう。強運は甲子園から神宮の大学野球まで持ち継がれた。
 斎藤選手のプロ最後のマウンドはフォア・ボールだった。「持っている」と「備わっている」とは違うとしても、数々のピンチにも自分を失わなかった “ 冷静さ ” は間違いなく備わっていよう。日大三校、関西、駒大苫小牧慶應義塾等の数々の名勝負を振り返ればそれがわかる。だからこそ北海道日本ハムファイターズでの11年を、泥まみれになっても続けてよかった・・と振り返れたのだと思う。

戦友

 楽天田中将大投手の座右の銘は「気持ち」という。左の掌が当たる部分に「気持ち」と刺繍されたグローブが、田中将大モデルとして売られている。「気持ち」と書かれたサインボールもある。どんな時にも気持ちでは後れを取らない、気の持ちようでは負けない、との気合いの現れとみえる。
 閑長は田中選手の「気持ち」と、画家ゴーギャンの「意思」とが似ていると思っている。ゴーギャン
は娘への手紙に「人生は意思の程度で決まる」と書いている。人生は「意思」で決せられ、試合「気持ち」によって左右される。フィジカルな要素にメンタルの強さが大きく関わる。
 
 さて今日、田中選手の甲子園でのライバル 早稲田実業 斎藤佑樹投手の引退試合がある。ラスト試合でハンカチ王子の気持ちと意思がみたい。

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スパン違えば・・

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 感染者の数字をみるとコロナは終息に向かっている。少なくとも低水準で落ち着いている。コロナウィルスの次の戦略が気になる。冬の訪れとともに、反撃の大攻勢に出てこなければよいのだが。

 さて今、母なる地球 Mother earthにもしインタビューしたなら、「コロナで人類が滅んでくれると良い」と答えるかもしれない。確かにここ数百年の規模でみたなら、人類はまさに地球にとっての厄介者だろう。資源を貪り、他生物を追いやって、環境を破壊している。
しかし、数億年のスパンで観たなら、ホモサピエンス以上の最悪最強の悪玉名主が出現し「こんなことならあのホモ・サピエンスの方がなんぼ良かったか・・」と、Mother earthがボヤく事態にならないとも限らない。

 短期、長期、超長期、人類史、哺乳類史、地球史・・視点のスパンが変われば、評価も判定も変わってくる。

ダブルオーの血脈

 次作の007ジャームズ・ボンドは女性になるだろう。「ノータイム・ツゥ・ダイ」でお目見えした娘さんへの " 古名跡 " 引き渡しまでのショートリリーフか。とまれ歴代ボンドの売りポイントと次代女性ボンドへの期待を整理してみた。

  ショーン・コネリー:丸出しのスノベリー
  ジョージ・レーゼンビー:アクと押し出し
  ロジャー・ムーア諧謔的ユーモア
  ティモシー・ダルトン:ウルフ的風貌
  ピアース・ブロスナン:取り柄無し
  ダニエル・クレイグ:タフな野性味
  
次代女性ボンド:ラファエロ前派的プリミティヴ

 そして閑長が考える歴代傑作選は下記のとおりである。
ショーン・コネリーロシアより愛をこめて」、ロジャー・ムーア私を愛したスパイ」、ダニエル・クレイグ「カジノ・ロワイアル」
 007の次期作が傑作選の四作目に名を連ねることを期待したい。

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最後のダブルオー、ボンドの最期

 ダニエル・クレイグ最後の007「ノー・タイム・トゥ・ダイ」をみて詰まらなかった。ダニエル7の中で一、二本の不出来と思う。007映画の良さがなく、ミッション・インポッシブルの面白さにも欠けていた。脚本と監督の責任と思う。
 前も書いたが、かつての007映画は旅情があった。旅先の情緒がスクリーンの通奏低音となっていた。AI万能の今日、一篇を通底するようなアナログチックなエモーションが欲しい。そう言ってすぐ思い付くのが歴史や回顧・・というのは昭和世代の性かもしれない。
 
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合う相性、作る相性

絵画に関わっていていつも思うのは、交換や借り物の「額」が “ 合う ” という事の少なさである。
6号のような在り来たりのサイズでも多くがが合わない。たまたま合っても、雰囲気や時代が合わない。
額縁以外の、桐箱、差し箱、被せ箱、黄袋、アクリルでも、ピッタリ合うという事は極めて少ない。

人間の場合、相性がうまく合って、婚姻とか、交際とかに進むのはどういう訳なのだろう。試す組合せの数が多いためか、ヒトが「生もの」で、相手に合わせているためか。
無機と有機の相性の差に興味が湧く。

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